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音響機器につきものの「ガリ」ですが、家にあるもので簡単に修理できちゃいます。

ガリとは

音響機器に可変抵抗という回せるツマミがいくつか付いていますが、このパーツの接点にホコリや汚れが付着すると回す時に接触不良を引き起こし音として「ガリガリ」という嫌な音が出ます。

アンプからポットを取り出す

ポットを分解する前に基盤からポットを取り外しておきます。ポットを取り外す作業はここでは割愛させていただきます。

取り外した状態です。

4つ付いているツメを外す

マイナスドライバーなどを当ててツメを外側にチカラを加えて広げていきます。

このくらい広げたらもう外れる状態になるのでカバーを外しましょう。精密ドライバーがあるとすごく開きやすいです。

開いたら接点が見えるようになります。接点に接触してる金属のツメが汚れていないか黒いカーボン皮膜の側も汚れていないか確認します。

接点を洗浄していく

接点の洗浄といっても食器洗いなどとは違って水なんてもちろんかけてはいけません。

このいかにも接点復活しそうなスプレーその名も「接点復活スプレー」を使用します。

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KUREといえば「556」が有名ですよね。ネットの動画などで電子回路に「556」を使用している方とかいらっしゃいますが、あれは絶対ダメです。あなたの大事なギターアンプが故障してしまいます。こういったスプレーにはそれぞれ使っていい場所が決まっていますので、しっかり缶の表示をよく読み用法用量を守って正しくお使いください。

直接ビシャビシャに吹き付けるのではなく綿棒などに染み込ませて接点の隙間の汚れやホコリを除去していきます。

ゴシゴシはやらずにサラサラと洗浄していきます。ゴシゴシやりすぎると接点のツメが柔らかい金属でできている為、曲がってしまい接触しなくなってしまって修理不可になってしまいます。愛犬を可愛がるときのように優しいタッチで洗浄してください。

洗浄が終わったら組み立てる

洗浄がある程度終わってカーボン皮膜がキレイになったら元の状態に組み立てます。

プライヤーを使用するとツメを元に戻す時に便利です。

ツメを戻してツマミの回り具合に違和感などがあれば再度確認しましょう。うまく組み上がったら基盤にまた半田付けして動作確認してみましょう。ほとんどの場合がこの方法でガリから解放されます。これでもガリが取れない場合は残念ですが、ポット交換となります。

ヴィンテージ楽器などでポット交換したくないけどガリがひどすぎる場合に試されてはいかがでしょうか