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Rolandの名機JC-120のインプットジャックはよく壊れてしまいます。マーシャルなどのインプットジャックは見た目ではわかりにくい故障が多いですが、JC-120のインプットジャックは簡単に折れてしまいます。
もちろん内部の部品はRolandに直接売ってもらうことはできません。これから紹介する作業は電子回路に関する作業なので万が一感電しても当ブログでは一切責任を持ちませんので自己責任にておねがいします。

JC-120インプットジャック

JC-120のインプットジャックの入手先

アンプの修理で一番大変なのが同一部品の入手です。一般の人はRolandに譲ってもらえないので自力で探すことになります。(一般じゃない人はわかりません)

電子部品の検索と言ってもJC-120用と書いている場合はいいですが、アンプの修理部品の調達は基本的に類似品を探す作業になります。

今回も大好きなギャレットオーディオさんで買います。

品番は

JALCO
PJ3-2B

一個140円です。すっごい安いです。

ちなみにナットは付属していないのですが、ギャレットオーディオさんの取り扱いナットはメタル製で少し好みではないので私は純正のプラスチックナットを使用します。

JC-120の開け方

JC-120は各アンプメーカーと比べて部品交換が容易にできるような構成になっていてメンテナンス性が素晴らしいです。さすがどこに行っても置いてあるアンプと言えます。開け方の順番を間違えるとボルトが曲がってしまったり再利用できなくなってしまったりするので紹介する手順で分解しましょう。

用意するもの

  • プラスドライバー
  • ナット緩める工具
  • 交換用インプットジャック

ナット緩める工具はペンチでもいいですが、傷がついてしまう場合もあるので挟む時には布などをかぶせて使用するようにしましょう。

両サイドの固定ボルト

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サイドの固定ボルトを外します。

背面パネル

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両サイドの固定ボルトを緩めずに先に背面パネルを外そうとするときつくて外れない場合があり力を加えると折れてしまう可能性もあるので気をつけましょう。

スピーカーケーブル

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ケーブルがスピーカーに接続されていますが針金でボディに束ねられています。今回の作業ではスピーカーユニットから抜くことなく針金をほどくだけで大丈夫です。

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天面のボルト

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天面の固定ボルトは全部で6本ありますが前面側から外しましょう。
背面側を外すと後ろに下がっていきますので最初に背面を外してしまうと前面のボルトに力が加わってボルトの曲がりに繋がります。

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背面側ボルトを外すときはアンプ本体を支えながら緩めるようにしましょう。

アンプ本体を上にのせる

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アンプ本体はJC-120本体の上にのせても先ほどほどいたスピーカーケーブルの長さは問題ないので上に持ち上げましょう。

開け方自体はこれだけです。非常に簡単で優秀です。

JC-120インプットジャックの外し方

JC-120のインプットはチャンネル1のhigh、lowとチャンネル2のhigh、lowの合計4インプットあります。
どのインプットジャックも同一の部品を使用してますので保守部品としてもたくさんの種類を持たなくてもいい点でも優秀ですね。

基盤のコネクタを外す

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インプットジャックがついている基盤とプリアンプのある基盤を接続している配線のコネクタを外します。コネクタは引っ張るだけで抜けますが、ケーブルを引っ張るのではなく白いコネクタをつまんで外しましょう。

ジャックのナットを外す

JC-120のジャックナットはすぐ割れます。
ナットが緩んでると思ってきつめに締め過ぎたりすると簡単に割れます。

ペンチを使用するときは強く掴まないように注意しましょう。

ジャックの足の半田を吸い取る

基盤jc120

インプットジャックの足は3箇所で固定されています。3箇所の半田を吸い取るとはずせます。

半田ゴテを長時間当て続けた時に基盤の回路を剥離してしまう恐れがあるので、吸い取りはささっとやりましょう。

万が一基盤の回路が剥がれてしまった場合はスズメッキ線などで本来基盤の回路で繋がっていたはずの箇所を繋いで直すこともできますが、間違えると危険なので修理に出すことをおすすめします。

古い半田はフィルム状になっていたりで融けにくいことがあるのでそんなときは新しい半田を吸い取る場所になじませてから一気に吸い取ると取れやすかったりします。

部品が取れたら今度は取り付けて逆の手順で組み立てていきましょう。

まとめ

インプットジャックはギャレットオーディオで購入し自分で取り付けることで修理費用を安く抑えることができます。
メーカーに修理依頼をすると時間もかかるしお金もかかります。アンプ所有者であればインプットジャックの交換くらいは自分でやりましょう。

半田ゴテは全然安いので問題ないですが、温度が低すぎる物を使用すると半田の除去がうまく行かない場合がありますので気をつけましょう。