音が出ない
僕が普段リハーサルスタジオでアンプのトラブルがあった時に確認する項目を紹介します。
音が出ない時の判断としてボリュームをフルまであげた時に「ジーッ」とか「サーッ」とかなっている時はまだヒューズは切れてないと思われます。
この時はプリアンプ側で何か断線やインプットジャックの接触不良なんかを疑います。
これがノイズがスピーカーキャビネットから全くなっていない時は
- スピーカーケーブルの断線
- スピーカーアウトの半挿しもしくはジャックが破損している
- ヒューズが切れている
などのパターンが経験上多いです。
ギターアンプでこのヒューズが切れているパターンの時は大体パワー管がダメになっていることが多いです。これはむしろ故障ではなく消耗品なので真空管アンプを使用している上では仕方なのないことです。
真空管でもなくてヒューズが焦げたように切れている時は大容量電解コンデンサーが膨らんでいたり液が飛び出したりしていることが多かったです。
この電解コンデンサーは都会でない限りネット通販や海外にしか同じものがなかったりするため個人での入手は困難だったりします。
こういうパターンの時は諦めて修理屋さんに依頼します。
スピーカーケーブルの断線の場合は中学生で習った半田ごての使いかたを覚えていれば修理できます。
- チップに+
- スリーブに−を半田付けしましょう
スピーカーアウトが破損しているような場合はアンプを落としてしまったり、スピーカーケーブルがささったまま持ち上げたりしちゃった場合などの物理的なダメージを受けていることが多いので見たらどこがダメなのかわかります。
マーシャル系のインプットジャックはギャレットオーディオさんで買いますね。アンプいじってる方には有名なのかな?
音が割れる歪む
これはローランドのJC-120の2008年あたりの年式に多く見られた故障で「セメント抵抗」の半田クラックや足折れで接触不良を起こし片側のスピーカーが歪むという現象が多く見られました。セメント抵抗自体の機能は失ってないのでしっかり半田付けしなおせば治るのですが、ぐらつくことによって半田にストレスが加わりまた折れてしまうので、ぐらつかないように対策が必要になります。
現在のJC-120は対策済みでセメント抵抗が基盤にしっかり固定されています。ちょっと古めのJC-120を購入される際は気を付けた方が良さそうです。
音量が上下したり不安定になる
これはセンドリターンを搭載している機種に多く見られがちで、特にマーシャルに多く見られる症状でした。
センドリターンのジャックが使用することによって接点が開いてきて、使用していない時にも接触していないければならないはずのジャックの内部が浮いてしまって導通したりしなくなったりで音量が上下します。
JVM410でよく見られる症状でした。ベースアンプだとアンペグのSVT3PROでも症状が出ました。
音量をフルにしても小さい
これはJVM410でよく見られた症状で、これはプリ管が寿命のことが多かったです。
これらはあくまでも一例であり、この症状だから絶対にここに書いた箇所が悪いということではありません。
アンプの内部に関わる修理は電源を切った後でもコンデンサなどに帯電している場合があり、ここから感電することもあります。
主観ですがに電気についての知識がない方の修理の範囲はジャック交換ぐらいが限度だとおもいます。見た目や挿しごごちでわかるように目に見える形のものに止めることが無難かとおもいます。