かつての名機JCM2000シリーズのDSLが復活!!
という具合に復活したマーシャルDSL100Hですがその特徴についてレビューしたいと思います。
特徴
2012年に発売されたDSL100HはオリジナルであるJCM2000 DSL100と同様にシンプルなコンセプトに基づいています。つまり世界的に名高い1959スーパーリードプレキシSLP100WヘッドのEL34を搭載したパワーステージとデュアルチャンネルバルブプリアンプを組み合わせフットスイッチで切り替え可能な2つのスーパーリードを一つにするという構造となっています。
JCM800 2203の領域からその先のサウンドまでを実現するプリアンプゲインを加えています。
DSL=デュアル・スーパー・リードという名前の由来です。
音の性質
DSLはクラシックゲインチャンネル(クリーン・クランチ)とウルトラゲインチャンネル(リード1・リード2)の2チャンネルで構成されており1つのチャンネルに2つのモードがあり、フロントパネルで選択できます。
名前の示す通り、2つのチャンネルはそれぞれ独自の性質を持っています。
クラシックゲインチャンネルはクリーン・クランチの2モードあり、1959スタイルのクリーンからJCM800 2203のようなクランチサウンドまで幅広いトーンを実現します。
一方ウルトラゲインチャンネルはリード1・リード2の2モードでモディファイされたJCM800 2203のトーンからさらにハイゲインでミドルをブーストした怒涛のトーンまでパワフルなサウンドを実現します。
2つのチャンネルはベース・ミドル・トレブルのコントロールを備えたシンプルで使い易いパッシブ3バンドイコライザーをを共有しています。
イコライザーセクションにはトーンシフトのスイッチを装備しており、これをオンにするとミドルがカットされいわゆるドンシャリなサウンドになります。
ハイゲインチャンネルで使用すると荒々しいモダンなメタルトーンになります。
2つのチャンネルにはデジタルスプリングリバーブを内蔵しており、レゾナンス、プレゼンスの調整も可能
JCM900が製造終了している今、シンプルで使い易いマーシャルといえばこの一台ということになるのでしょうか
しかし本体価格がマーシャルとしては非常に安くどこかおもちゃのようなところがあります。
言うなればエフェクターの歪みというような感じ、モデリングされているという感じが伝わってしまいます。
一応チューブアンプですが、別物と考えた方がいいような気もします。
故障も多く結局メンテナンス費用で他のアンプと同程度の金額になってしまいそうです。